• 西暦2129年:「13日戦争」と呼ばれる、90余年に渡る戦乱の後「地球統一政府」(グローヴァル・ガヴァメント=GG)成立。この戦乱での、熱核兵器の応酬は争乱の当事者であった北方連合国家(ノーザン・コンドミニアム=NC)と、三大陸合州国(ユナイテッド・ステーツ・オブ・ユーラブリカ=USE)の主要都市群を放射能の井戸と化したという。この統一政府の首都は比較的戦乱の被害の少なかったオーストラリア大陸の東北部ブリスベーンにおかれた。

  • 西暦2166年:それまで火星までにとどまっていた宇宙開発は小惑星帯を突破して木星の衛星イオに開発基地を建設するに至った。

  • 西暦2253年:人類初の恒星間宇宙船、アルファ・ケンタウリ(太陽系から最も近い恒星系で距離は4.3光年)に向けて進発するも20年後になっても未帰還。

  • 西暦2360年:アントネル・ヤノーシュ博士率いる宇宙省技術陣、超光速航法の実現により全人類の英雄となる。

  • 西暦2391年:超光速航法の完全な実用化。

  • 西暦2402年:カノープス星系に居住可能な惑星発見、恒星間植民時代の始まり。

  • 西暦2480年:人類の生存圏は地球を中心とする60光年。

  • 西暦2630年:人類の生存圏は地球を中心とする94光年で停滞の状況が明瞭になってきた。

  • 西暦2682年:全人類文明圏の首都として植民星系から富を吸い上げる地球に対して植民星系は結束して、肥大した「外敵などいるはずのない」宇宙軍の縮小、人類議会の選出数配分変更、地球資本の植民星系への内政不干渉などを訴える。地球はこれに対して人類議会への拠出金支払いを停止し、更に陰謀をめぐらせた。

  • 西暦2689年:地球の陰謀はシリウス星系を「反地球戦線」の盟主と仕立て上げることであった。しかし、地球への不満に耐えかねた植民星系はシリウスの元に結束、シリウスも次第に自らを反地球戦線の盟主として感じ始めるようになり、軍備を増強。これに対し地球軍は即座にシリウス星系第6惑星ロンドリーナを占拠。シリウスを始めとする反地球連合軍宇宙軍は宇宙に飛びたてもしないまま地表に虚しくその残骸をさらす。そして、この時起こった虐殺が翌年2690年の軍法会議でもみ消されたことから、味を占めた地球軍は次なる略奪と破壊の情欲の標的を求め始める。それこそ、後に歴史の転換点となった「ラグラン市事件」の舞台ラグラン市であった。

  • 西暦2690年:5月14日、反地球軍の残党が逃げ込んだという理由で地球軍はラグラン市に突入。10個師団のその軍は暴虐を欲しいままにした。この攻撃の回避・引き伸ばしに尽力した地球軍中将クレランボーは日記にこう記した。
    「およそ人間社会において存在の最悪なるものは羞恥心と自制心の欠如した軍隊である。いま私のいる職場がまさにそれなのだ」
     この夜殺害されたラグラン市民は90万に達し、後日の残党狩りと称した「取り残した金品の再回収のための」暴挙によって新たに35万人が死者の列に加わった・・・・・・

  • 西暦2690年:ラグラン市の虐殺は、カーレ・パルムグレン、ウィンスロー・ケネス・タウンゼント、ジョリオ・フランクール、チャオ・ユイルンの4人の、後に地球政府を打倒する主要メンバーのそれぞれに地球軍・政府へのぬぐい難い復讐心を植え付けた。

  • 西暦2691年:上記の4人、この年2月28日プロキシマ系第5惑星プロセルピナにて会合を持つ。フランクールが反地球戦線の実戦組織である「黒旗軍(BFF=ブラック・フラッグ・フォース)の総司令官となり、ほかの三人もそれぞれの才覚のあった役割を担いそれ以後反地球運動は劇的かつ急速に膨張していく。フランクール率いる「黒旗軍」は、歴史的な「ヴェガ星域の会戦」で地球軍を撃破し、地球軍不敗の神話を突き崩した。

  • 西暦2703年:敗戦を重ねた地球軍及び地球は完全に孤立し、補給を絶たれ、決死的な覚悟で決戦を挑むも、6万隻の軍はわずか8000隻の黒旗軍に完敗を喫する。

  • 西暦2704年:もはや地球軍は太陽系すら維持できなくなり、地球はほどなく完全包囲下におかれた。地球は全面的な攻勢にさらされ「ラグラン市の惨劇は規模を100倍にして」再現された。その後、地球政府及び軍高官6万人余が戦争犯罪人として処刑されるに及んで後世、「シリウス戦役」と称される戦いは終わった。

  • 西暦2706年:「シリウス戦役」の立役者の一人、カーレ・パルムグレン死去。シリウス内部で権力闘争勃発

  • 西暦2707年:ラグラン市の虐殺によって結束し、共に地球政府を打倒した4人の人間はすべて死んだ。フランクールはクーデター未遂で射殺され、チャオ・ユイルンもタウンゼントに謀殺された。そしてこの年、ただ一人生き残ったタウンゼントもテロに倒れ、「ラグラン・グループ」は完全に崩壊した。

  • 西暦2801年=宇宙暦元年(1年):「シリウス戦役」の終結、「ラグラン・グループ」の完全崩壊後の90余年に渡る混乱を経て、ようやくこの年、太陽系第3惑星地球からアルデバラン系第2惑星「テオリア」を首都星とする「銀河連邦」(ユナイテッド・ステーツ・オブ・ギャラクシー=United States of Galaxy=USG)が成立する。同時にこの年は西暦(AD)が廃され宇宙暦(=SE、アニメ版ではUC)1年とされた年でもあった。
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