HERBERT VON KARAJAN(1908〜1989)↑ベートーヴェン作曲 交響曲第3番「英雄(Symphonia Eroica)」を指揮するカラヤン
ヘルベルト・フォン・カラヤン(1908〜1989)。

 カラヤンはもっともポピュラーな指揮者であるばかりでなく、膨大な数の録音、そして明らかに未来を見据える力があったことを示す「音楽映像」の先駆者でもある。  残された映像は100点余にのぼり貴重な資料として、また娯楽作品として愛されている。 ここでは彼の音楽映像作品から主にコンサート形式で録音・録画されたものを中心に「映像音楽家」としてのカラヤンを論じて見たいと思う。 カラヤンが映像音楽に関心を持ち始めたのは、初来日の折(1954年。指揮者として来日し、NHK交響楽団を指揮。曲目はチャイコフスキーの交響曲第6番「悲愴」ほかであった) 、その様子がテレビを通じて日本中の音楽ファンを楽しませている事に驚いたからだと言う。彼はその直後に逝去したフルトヴェングラー(1886〜1954)に変わってベルリン・ フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督に就任するなど多忙な時期にあり、すぐさま音楽映像の製作にかかった訳ではないが、60年代半ばに私財を投じて映像作成会社を立ち上げ、 はじめはフランスの映画監督の指導も受けながら音楽映像の製作に取り掛かった。まだとても一般家庭へのビデオデッキの普及など考えられない時代である。この時作られた映 像は確か5タイトルほどで、ドヴォルザークの「新世界から」、シューマンの交響曲第4番、ベートーヴェンの交響曲第5番などが作られたようだ。この時期映像はまだモノクロで 音声もモノラルであった。非常に残念である。しかし、カラヤン自身はこの映像製作を通じて映像作成のノウハウを手にいれ、当初手伝ってもらったフランスの映画監督をして 「彼にはもう教えることがなくなった」と言わしめたほどである。

カラヤンの姿
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The Archives of Herbert von Karajan
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